最終目的地。

 “”“カリスマ”声優にして我らが姫君田村ゆかり

 炭酸を飲んでシュワシュワしたらしい。

 ゆかりん様、そこまでアーノルド・シュワルツェネッガーの事がお好きだとは…!

 悔しいッ!

 ども、ケッタマンでございます。










 仕事から帰ると、中学生の妹が木曜洋画劇場を観ていました。

ケッタマン「お、『ファイナル・デスティネーション』じゃないか」

妹「なにそれ」

 どうやら妹はこの映画がどんなものなのか知らない様子。

 ケッタマンはネタバレにならない程度に説明してあげました。

ケッタマン「…という、非常にホラーでスプラッタなパニックアクションムービーなんだよ!」

妹「ふーん。面白い?」

ケッタマン「俺は怖くて観れなかった!

妹「なんで威張るの…」

 夕食を喰いがてら、妹と二人で観賞する事になりました。



ケッタマン「うわ!やべぇ!これマジやべぇ!」

妹「うわ…やばいね」

ケッタマン「やめて!トッドやめて!鼻にハサミが刺さる!

妹「ははは、刺さんないよ」

ケッタマン「バスが来る!アー!

妹「あ、やっぱり死んだね



 妹は、幽霊はダメだけど血は平気。

 私は、血はダメだけど幽霊は平気。



 PM10:00。

妹「あ、始まっちゃう」

 ピッ。おもむろにチャンネルを変える妹。

ケッタマン「ああっ!何故変える!」

妹「だって『ラスト・フレンズ』観たいもん」

ケッタマン「だって、じゃない!続きが気になるわ!」

妹「じゃあ自分の部屋で観ればいいじゃん!」

ケッタマン「怖いからヤダ」

妹「ヤダじゃない」

ケッタマン「………」

妹「………」

ケッタマン「覚えてろ!」

 妹よ、

 不甲斐ない兄を許しておくれ。